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中小企業が使える主な補助金 7制度の要点まとめ|対象・補助上限・採択のポイント
最終更新日:2026年9月1日
2026年度は、中小企業向けの補助金の枠組みが大きく変わりました。ものづくり補助金と新事業進出補助金が統合され、IT導入補助金は名称が変わりました。「どの制度が使えるのか分からない」というご相談が増えています。
いま中小企業が使える主な補助金を7つ、要点だけ整理しました。それぞれ、対象になる投資と補助上限、採択で見られる点をまとめています。
1. 新事業進出・ものづくり商業サービス補助金
ものづくり補助金と新事業進出補助金が統合された制度です。2026年度から始まりました。新製品・新サービスの開発、新市場への進出、海外展開に必要な設備投資やシステム構築が対象になります。
| 申請枠 | 補助上限額 (従業員規模による) | 大幅賃上げ特例 の適用時 | 補助率 |
|---|---|---|---|
| 革新的新製品・サービス枠 旧ものづくり補助金の高付加価値化枠に相当 | 750万円 〜 2,500万円 | 850万円 〜 3,500万円 | 1/2 (小規模等は2/3) |
| 新事業進出枠 旧・新事業進出補助金に相当。建物費も対象 | 2,500万円 〜 7,000万円 | 3,000万円 〜 9,000万円 | 1/2 (小規模等は2/3) |
| グローバル枠 海外市場の開拓、輸出に向けた国内体制の強化 | 2,500万円 〜 7,000万円 | 3,000万円 〜 9,000万円 | 2/3 (全事業者共通) |
採択のポイント:新事業に進出する必要性と緊要性を、自社の事業の延長として説明できるか。
2. 中小企業省力化投資補助金(一般型)
人手不足の解消につながる、オーダーメイド性のある設備導入・システム構築が対象です。
| 従業員規模 | 補助上限額 | 大幅賃上げ特例の適用時 |
|---|---|---|
| 5人以下 | 750万円 | 1,000万円 |
| 6〜20人 | 1,500万円 | 2,000万円 |
| 21〜50人 | 3,000万円 | 4,000万円 |
| 51〜100人 | 5,000万円 | 6,500万円 |
| 101人以上 | 8,000万円 | 1億円 |
| 事業者区分 | 基本の補助率 | 補助金額1,500万円超の部分 |
|---|---|---|
| 中小企業 | 1/2 | 1/3 |
| 小規模事業者・再生事業者 | 2/3 | 1/3 |
採択のポイント:どの業務をどれだけ省力化するのかを明示し、その投資が及ぼす効果を論理的に説明できるか。
3. デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)
業務効率化やDXにつながるITツールの導入、インボイス対応、セキュリティ対策が対象です。5つの申請枠があります。
| 申請枠 | 補助上限額 | 補助率 |
|---|---|---|
| 通常枠 | 1〜3プロセス:5万円 〜 150万円未満 4プロセス以上:150万円 〜 450万円 | 1/2以内 ※賃上げ要件を満たす最低賃金近傍の事業者は2/3以内 |
| インボイス枠 (インボイス対応類型) | ITツール:最大350万円 PC・タブレット等:最大10万円 レジ・券売機等:最大20万円 | ITツール50万円以下の部分:3/4以内 (小規模事業者は4/5以内) 50万円超の部分:2/3以内 ハードウェア:1/2以内 |
| インボイス枠 (電子取引類型) | 〜350万円(下限なし) | 中小企業・小規模事業者等:2/3以内 その他の事業者等:1/2以内 |
このほかに「セキュリティ対策推進枠」「複数者連携デジタル化・AI導入枠」があります。
採択のポイント:業務課題と解決策、ツール導入がもたらす効果と生産性向上を、具体的な数字で書けているか。
4. 小規模事業者持続化補助金(通常型)
販路開拓のための広告、ウェブサイト、店舗改装、展示会出展などが対象です。
| 補助上限額 | 50万円(基本) インボイス対応や賃上げの特例適用で最大250万円 |
|---|---|
| 補助率 | 2/3 (赤字事業者で賃上げ特例を適用する場合は3/4) |
採択のポイント:要点を押さえて書くこと、商工会議所・商工会の助言を受けること。
5. 小規模事業者持続化補助金(創業型)
創業まもない小規模事業者の販路開拓が対象です。
| 補助上限額 | 200万円(特例を活用した場合は最大250万円) |
|---|---|
| 補助率 | 2/3 |
| 対象 | 創業後の期間に要件があります。産業競争力強化法に基づく「特定創業支援等事業による支援」を受けていることが必要です |
6. 事業承継・M&A補助金
事業承継を契機とした設備投資、M&Aの専門家費用、M&A後の統合プロセス(PMI)が対象です。4つの申請枠があります。
| 申請枠 | 補助上限額 | 補助率 |
|---|---|---|
| 事業承継促進枠 承継を契機とした設備投資など | 800万円以内 (賃上げ実施時 1,000万円以内) 下限100万円 | 小規模事業者:2/3以内 その他:1/2以内 |
| 専門家活用枠 FA・仲介、デュー・ディリジェンス費用 | 買い手・売り手とも600万円以内 (DD費用の上乗せで最大800万円) 下限50万円 | 買い手:2/3以内 売り手:1/2以内 (赤字等の場合は2/3以内) |
| PMI推進枠 M&A後の統合プロセス | 専門家活用類型:150万円以内 事業統合投資類型:800万円以内 (賃上げ要件達成時 1,000万円以内) | 専門家活用類型:1/2以内 事業統合投資類型:小規模2/3以内・その他1/2以内 |
| 廃業・再チャレンジ枠 承継・M&Aに伴う廃業費用 | 単独申請:150万円以内 併用申請:各枠の上限に+150万円 | 小規模事業者:2/3以内 その他:1/2以内 |
採択のポイント:新規性・実現性・収益性に加えて、社会性が他の補助金より重く見られます。これまで地域や顧客にとって果たしてきた役割と、今後もどのように貢献していくのかを書けているか。
7. ローカル10,000プロジェクト(地域経済循環創造事業交付金)
総務省の交付金です。他の6つと違い、自治体を通じて申請します。地域資源を活用した新規事業、地域課題の解決につながるビジネスの立ち上げが対象で、施設整備・改修費、機械装置費、備品費などに使えます。
| 区分 | 交付上限額 | 補助率 |
|---|---|---|
| 国庫補助事業 自治体が総務省へ申請 | 最大5,000万円 (融資額と公費の比率により2,500万円/3,500万円/5,000万円の3段階) | 原則 国1/2・自治体1/2 条件不利地域は2/3〜3/4 脱炭素3/4、デジタル技術活用9/10 |
| 地方単独事業 市町村の単独事業に対する特別交付税措置 | 最大1,500万円 (200万円/800万円/1,500万円の3段階) | 措置率0.5 広告宣伝費・商品開発費も対象になります |
地域金融機関からの融資とセットになる制度です。交付額は融資額の範囲内で決まるため、融資が公費の2倍以上あって、はじめて上限の5,000万円に届きます。
採択のポイント:その事業が地域振興にとって不可欠であることを、合理的に説明できるか。産学官金の連携が前提になります。
公募の回次と締切について
上記は制度の骨格です。公募の回次・申請受付期間・締切は、制度ごとに異なり、頻繁に変わります。申請をご検討の際は、各制度ページに掲載している事務局サイトで最新の公募要領を必ずご確認ください。
また、補助金は後払いです。採択後、いったん自己資金でお支払いいただき、実績報告が完了してから給付されます。資金繰りも含めてご計画ください。
どの制度が使えるか、30分でご案内します
「自社の投資計画がどの補助金の対象になるのか」「そもそも要件を満たすのか」という段階からご相談いただけます。Zoomによる30分の無料相談を承っています。
お申し込みフォームにご記入いただいた内容をもとに準備してお待ちしますので、当日は具体的な進め方からお話しできます。