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農業経営コンサルティング|品目ごとの採算を計算してお持ちします
補助金の申請支援とは別に、農業経営そのもののコンサルティングをお引き受けしています。これまでに33件。米穀・園芸・畜産、法人・個人を問わず、全国各地の経営体にうかがってきました。
反収も単価も、頭に入っておられると思います
どの品目に手がかかるか。どの圃場が良くて、どこが伸びないか。去年の単価がいくらで、今年どう動いたか。日々つくっておられる方は、これを持っておられます。
見えにくいのは、その一つひとつではなく、組み合わせたあとの採算のほうです。
品目ごとに、どれが儲かっていて、どれがそうでもないのか。それが分かったら、いいと思われませんか。何を伸ばして何を抑えるか、順番がはっきりします。かけてこられた手間が、そのまま収入に結びついているかどうかも見えます。
ただ、これを出すのは、正直なところ、なかなか手間のかかる作業です。
決算書に並ぶのは、経営全体の売上と利益です。肥料も燃料も出荷経費も、合算されたあとの数字になります。合算したものを、品目ごとの採算に戻すことはできません。決算書がそういう作りだからで、それ以上の理由はありません。
品目ごとに分けるには、面積・収量・出荷実績を突き合わせ、費用を一つずつ按分し直すことになります。そこを、当社がお引き受けします。
品目ごとの採算が要るのは、判断のときです
普段の経営に、品目別の損益計算は要りません。要るのは、動かすときです。
- 設備や施設を入れるとき。その投資が、どの品目のどの数字で戻ってくるのか
- 面積や品目構成を変えるとき。増やすもの、減らすものを、何を基準に選ぶのか
- 人を増やす、減らすとき。その人件費が、どの品目に乗るのか
- 次の代に渡すとき。受け取る側が、何で稼いでいる経営を引き受けるのか
そして、去年の材料が今年も使えるとは限りません。米価も資材費も燃料費も動きます。同じ作り方をしていても、品目ごとの採算は年で入れ替わります。
こちらで計算して、たたき台をお持ちします
白紙でうかがって「どうされたいですか」とはお聞きしません。決算書と出荷の記録をお預かりし、先に当社で計算して、経営の姿を紙にまとめてからうかがいます。その場でしていただくのは、「ここは違う」と直していただくことです。
現場を持っておられる方のお時間を、こちらの都合で使わないためです。そのほうが、話も早く進みます。
3つの方向性があります
方向が決まりますと、拝見する数字も決まります。いつもこの3つでお尋ねしています。
| 目指す方向 | 主に拝見する数字 | |
|---|---|---|
| A | 面積を広げて、売上を伸ばす | 10aあたりの利益、作業のピーク、機械と人の余力 |
| B | いまの面積のまま、反収を上げる | 圃場ごとの反収、秀品率、品種と作型 |
| C | 売上は現状のまま、コストを下げる | 品目ごとの変動費と固定費、資産の稼働 |
どれが正しいということはありません。経営の段階と、人と設備の余力で変わります。選んでいただければ、それに合わせて計算します。
数字にすると、見立ての大きさが分かります
施設と露地で軟弱野菜をつくっておられる経営体でのことです。作付はおよそ1ha、11の区分で栽培しておられました。販売高は1,000万円台、経営全体の経常損益は約350万円のマイナスという状態です。
うかがう前から、社長は「ハウスのミニトマトに手がかかりすぎている」という見立てをお持ちでした。その見立ては、当たっていました。
11区分すべてについて、面積・収量・単価・変動費・固定費を分けて計算しました。以下に挙げる金額は、いずれもその区分だけの経常損益です。
1. 全体の赤字350万円のうち、270万円がハウスのミニトマトでした
ハウスのミニトマト1区分だけで、約270万円のマイナス。経営全体のマイナス約350万円の大半が、ここに集まっていました。「手がかかる」という実感が、金額にするとこの大きさだった、ということです。
2. 同じネギでも、露地とハウスで向きが逆でした
露地のネギは約70万円のプラス、ハウスのネギは約13万円のマイナス。品目の良し悪しではなく、作り方で結果が反対を向いていました。
3. ミニトマトは、やめるという話ではありませんでした
この270万円のマイナスは、固定費まで引いたあとの数字です。売上から変動費(種苗・肥料・農薬・運賃など)だけを引いた限界利益で見ますと、ミニトマトは約85万円のプラス。つくるほど残っている品目でした。
マイナスに転じさせていたのは固定費のほうです。労務費が約200万円、暖房などの動力光熱費が約73万円。ですから話は「やめるかどうか」ではなく、この面積にかけている作業時間と暖房の使い方を、どう組み替えるかになります。
一方でブロッコリーは、限界利益そのものがマイナスでした。ここは続け方を変える余地がある、という形でお伝えしました。
同じ「350万円のマイナス」でも、品目ごとに打つ手は別です。
決めていただくのは社長です
当社が「この品目をやめるべきです」と申し上げることはありません。
するのは、社長がすでに持っておられる見立てを、金額の形にしてお返しすること。それと、選択肢ごとに数字を置くことです。A案なら利益がこう動く、B案ならこう動く、というところまで出します。
そのうえで、どれを選ぶかは社長がお決めになることです。現場のことも、人のことも、地域のことも、いちばんご存じなのは社長だからです。
取組みの進め方(およそ3か月)
| 内容 | お預かりするもの | お渡しするもの | |
|---|---|---|---|
| STEP1 | 事前面談と、圃場・施設の見学。取組みのご説明と全体の日程を決め、あわせて圃場と施設を拝見させていただきます | — | 進め方と日程 |
| STEP2 | 事業実態の把握と財務の分析。経営の概要、商流、作付スケジュールと作業の流れを紙にまとめ、決算書に基づいて財務を分析します。この時点でたたき台をお持ちし、直していただきます | 決算書(3期分)、作付計画 | 経営体の概要/財務分析 |
| STEP3 | 社長へのヒアリングと品目別の採算計算。目指す方向をうかがい、品目ごとの数字を出します | 品目別の面積・収量・出荷実績 | 品目別収支分析シート |
| STEP4 | 打ち手の立案と実行計画。それぞれの打ち手で利益がどう動くかを試算し、誰がいつ何をするかまで具体化します | — | 実行計画/効果額の試算 |
はじめに、圃場と施設を拝見させてください。作型も、土質も、機械や施設の使われ方も、資料だけでは分かりません。実際に拝見しておくと、費用をどう分けるかの見当がつき、そのあとの計算も話も早く進みます。お手数ですが、一度ご案内をお願いしています。
ご準備いただくのは、お手元にある資料をお預けいただくところまでです。整理も集計も当社の作業です。揃っていないところは、面談でうかがいながら埋めます。
何を計算するか
- 作付面積、収量、平均反収、販売高、単価、単収(円/10a)
- 変動費(種苗費・肥料費・農薬費・諸材料費・運賃・販売手数料)
- 固定費(労務費・動力光熱費・修繕費・減価償却費・地代)
- 10aあたりの経常利益/kgあたりの経常利益
- 限界利益(つくるほど残るのか、持ち出しになるのか)
- 損益分岐点販売高(あといくら売れれば釣り合うのか)
必要に応じて、圃場ごとの反収と、機械・施設の稼働状況もあわせて拝見します。使う機会の減った資産が固定費に乗り続けていることは、めずらしくありません。
これまでの33件
経営の中心で分けると、こうなります。
| 経営の中心 | 件数 |
|---|---|
| 露地・施設の野菜 | 15件 |
| 米穀(水稲・麦・大豆) | 12件 |
| 複合経営・作業受託 | 4件 |
| 畜産を含むもの | 2件 |
規模は1ha未満から300haを超えるものまで。法人・個人・組合の形態は問いません。
品目でいえば、主食用米・酒米・もち米・飼料用米・麦・大豆・そばから、ネギ・ほうれん草・小松菜・ミニトマト・ブロッコリー・アスパラガス・人参・甘藷・落花生・里芋まで。品目が違っても、分けて計算するという手順は同じです。
当社にご相談いただく意味
代表は経済産業大臣登録の中小企業診断士で、当社は国が認定した経営革新等支援機関です。33件で使ってきた分析の様式(財務分析、品目別収支、圃場別反収、資産の稼働、効果額試算)は、そのまま同じものを使います。毎回ゼロから作りません。
分析だけで終わりにしません。打ち手を実行計画まで落とし、それぞれで利益がいくら動くかを試算します。
向かない場合は、その旨をお伝えします。たとえば、いま資金繰りをどうするかが先という段階であれば、品目別の採算計算より先にやることがあります。その場合は、そう申し上げます。
補助金の申請支援とは、何が違うのか
補助金は、やることが決まったあとの、資金の手当てです。農業経営コンサルティングは、その「やること」を決めるところをご一緒します。
数字を整理してから制度を選ぶほうが、申請も通りやすく、通ったあとの報告も回ります。設備投資をお考えで補助金の活用もご検討であれば、農業法人向けの補助金支援もあわせてご覧ください。
ご相談の進め方
| STEP1 | Zoomで30分の無料相談。いまの状況と、お考えの方向をうかがいます |
| STEP2 | 拝見する範囲と進め方、期間、費用をご提示します |
| STEP3 | 資料をお預かりし、当社で計算します |
| STEP4 | たたき台をお持ちして、取組みへ進みます |
よくあるご質問
個人経営でも依頼できますか。
はい。33件のうち相当数が個人経営です。法人用と個人用で分析の様式を分けています。
どこから手をつけるか決まっていない段階でも相談できますか。
はい。むしろその段階でのご相談が多いです。A・B・Cのどれを取るかを決めるための材料を揃える、というところから始まります。
帳簿が細かくないのですが。
決算書と出荷の記録をお預かりできれば、始められます。足りないところは面談でうかがいながら埋めますので、事前に整えていただく必要はありません。
費用はいくらですか。
経営の規模と、見る範囲によって変わります。まずはご相談ください。
3か月より短くできますか。
作付と収穫の時期をまたぐため、ある程度の期間をいただいています。範囲を絞れば短くできる場合もありますので、ご相談ください。
遠方でも来てもらえますか。
これまで全国各地にうかがっています。オンラインと訪問を組み合わせて進めることが多いです。