【2023年最新情報】生産から販売まで、6次産業化を目指す農家・農業で使える「ものづくり補助金」「事業再構築補助金」など経済産業省系の補助金活用・補助金申請事例 - 株式会社Higurashi&Company

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【2023年最新情報】生産から販売まで、6次産業化を目指す農家・農業で使える「ものづくり補助金」「事業再構築補助金」など経済産業省系の補助金活用・補助金申請事例

農家・農業法人でも6次産業化を目指すなら「事業再構築補助金」や「ものづくり補助金」を受給できます。

生産の効率化に取り組む等の取り組みを行う場合、必要な農業用機械・施設等の導入について補助金を受け取れる「農地利用効率化等支援交付金」。

畜産農家をはじめ、行政やJA、飼料メーカーなどが協議会として協力して収益性向上を目指す場合に支援が受けられる「畜産クラスター事業(畜産・酪農収益力強化整備等特別対策事業)」。

農地の整備に関して交付を受けられる、「地域集積協力金 」「集約化奨励金 」、経営転換する農業者やリタイアする農業者等に対する「経営転換協力金」、簡易な基盤整備(農地耕作条件改善事業)を取り組む場合の「農地整備・集約協力金」。

これら、農林水産省管轄の補助金は農業者に広く知られていますが、6次産業化を目指す農家・農業法人が経済産業省管轄の補助金を活用できることは意外と知られていません。

この記事では、経済産業省管轄の代表的な補助金である、「事業再構築補助金」「ものづくり補助金」についての情報を整理してお伝えしようと思います。

補助金の要件は複雑でわかりくい・・・

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「事業再構築補助金」「ものづくり補助金」とは?

「事業再構築補助金」は新型コロナ禍で影響を受けた中小企業などの新たな取り組みを応援する補助金、「ものづくり補助金」は革新的な製品・サービス開発又は生産プロセス・サービス提供方法の改善に必要な設備・システム投資等を支援する補助金です。

事業再構築補助金

概要

新型コロナ禍で影響を受けた中小企業などの新たな取り組みを応援する補助金で、通常枠でも上限額が8,000万円と大きな額の補助金が受け取れます。「新分野展開」、「事業転換」、「業種転換」、「業態転換」、「事業再編」の5つの定義に分かれる「事業再構築」の取り組みを行う必要があります。

補助金額

①通常枠②大規模賃金引上枠③回復・再生応援枠④最低賃金枠⑤グリーン成長枠⑥緊急対策枠の枠ごと、従業員数の枠ごとに上限額が異なります。※1

※補助金額が3000万円を超える事業計画の場合は金融機関による確認書が必要のため、事前に金融機関に相談しましょう。

補助率

①通常枠②大規模賃金引上枠③回復・再生応援枠④最低賃金枠⑤グリーン成長枠⑥緊急対策枠の枠ごと、中小企業、中堅企業の別ごとに補助率が異なります。※2

補助対象経費

建物費、機械装置・システム構築費、技術導入費、専門家経費、運搬費 、クラウドサービス利用費、外注費、知的財産権等関連経費、広告宣伝・販売促進費 、研修費

主な要件

事業再構築補助金を申請するには、以下の売上減少要件が必要です。
・新型コロナウィルス感染拡大以前から創業を計画
・新型コロナウィルス感染拡大の影響により売り上げが減少したことを証明可能
※売上減少要件=2020年4月以降の連続する6ヶ月間のうちの任意の3ヶ月の合計売上高を2020年の創業当時から12月末までの1日あたりの平均売上高の3ヶ月分と比較して算出および提示

その他

※他の業界から、一次産業である農業への事業再構築は補助対象外です。
※農業に携わっている場合でも、単に別の作物に変更するだけの事業計画は補助対象外
→イチゴ農家が新たにブドウを育てるための設備投資
※加工や料理提供の材料である、農作物の生産自体に必要な経費は補助対象外
→漬物の製作に必要なウリの生産のための設備に必要な経費
※事業再構築補助金の申請には、認定支援機関への相談が必要です。弊社は認定支援機関ですので、お気軽にご相談ください。

通常枠:新規事業展開や業態転換など規模拡大等を目指す中小企業等の挑戦を支援する枠
大規模賃金引上枠:従業員を多く雇用しながら継続的な賃金引上をおこなっていてさらに従業員を増やして生産性を向上させようとしている中小企業等を支援する枠
回復・再生応援枠:新型コロナウィルス感染拡大の影響により経営状況が厳しい事業者や事業再生に取り組む中小企業等を支援する枠
最低賃金枠:最低賃金引き上げの影響により資金調達が難しい中小企業等を支援する枠
グリーン成長枠:研究開発および技術開発、人材育成をおこないながらグリーン成長戦略の取り組みもおこなう中小企業等を支援する枠
緊急対応枠:原油価格・物価高騰などの予期せぬ経済変化の影響をうけている中小企業等を支援する枠

 

中小企業等:資本金の額または出資の総額が 3億円未満の法人/従業員数(常勤)が300 人以下の法人または個人事業主/農業協同組合法に基づいて設立された農事組合法人

中堅企業等:農業協同組合法に基づいて設立された農事組合法人/資本金の額または出資の総額が 10 億円未満の法人/従業員数(常勤)が2,000 人以下の法人

※1

応募枠従業員数
~5人6~20人21~50人51~100人101人~
①通常枠2,000万円2,000万円4,000万円6,000万円8,000万円
②大規模賃金引上枠1憶円
③回復・再生応援枠500万円1,000万円1,500万円1,500万円1,500万円
④最低賃金枠500万円1,000万円1,500万円1,500万円1,500万円
⑤グリーン成長枠中小企業等=1憶円/中堅企業等=1.5憶円
⑥緊急対策枠1,000万円2,000万円3,000万円4,000万円4,000万円

※2

応募枠中小企業等中堅企業等
①通常枠2/31/2
②大規模賃金引上枠2/31/2
③回復・再生応援枠3/42/3
④最低賃金枠3/42/3
⑤グリーン成長枠1/21/3
⑥緊急対策枠3/42/3

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農家・農業法人の事業再構築補助金の採択事例

  • 設備工事技術を活かしたスマート農業市場への参入による新分野展開
  • 農業機械の開発・生産・営業のDX化加速による野菜・果樹・スマート農業への新分野展開 
  • 自社の強みを活用した農業×福祉事業に挑戦 農地の有効活用と障がい者の雇用拡大を支援
  • 廃棄木材ゼロへの挑戦!地域農業に貢献するおが粉生産体制の構築
  • 野菜苗生産農業事業者による野菜と苗の直売所の開設
  • 団体向け農業体験から個人向けの「食と農と環境の体験教室」への転換

補助金の申請事例・ものづくり補助金① | 経済産業省 中小企業庁
https://mirasapo-plus.go.jp/hint/7593/

事業再構築補助金
https://jigyou-saikouchiku.go.jp/result.php

ものづくり補助金

概要革新的な製品・サービス開発又は生産プロセス・サービス提供方法の改善に必要な設備・システム投資等を支援
補助金額従業員数 5人以下 :100万円~750万円
6人~20人:100万円~1,000万円
21人以上 :100万円~1,250万円
※単価50万円(税抜)以上の設備投資が必要
補助率1/2
※小規模企業者・小規模事業者、再生事業者は2/3
補助対象経費機械装置・システム構築費、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、原材料費、外注費、知的財産権等関連経費
主な要件・事業計画期間において、給与支給総額を年率平均1.5%以上増加(被用者保険の適用拡大の対象となる中小企業が制度改革に先立ち任意適用に取り組む場合は、年率平均1%以上増加)
・事業計画期間において、事業場内最低賃金(補助事業を実施する事業場内で最も低い賃金)を地域別最低賃金+30円以上の水準に
・事業計画期間において、事業者全体の付加価値額を年率平均3%以上増加
その他農業とは言っても、農業・漁業・畜産業・林業など様々な業種がありますが、すべての業種で採択された実績があり

農家・農業法人のものづくり補助金の採択事例

新商品(試作品)開発
  • ジビエ肉を商品化するための、ジビエ肉加工場機能の確立
  • 果物農家が野菜の生産開始、機械化のための設備導入
新たな生産方式の導入
  • 生産工程の集約と自動化による高付加価値向上への転換
  • 畑作・畜産事業の生産性向上のため、土づくりの効率化実現
新役務(サービス)開発
  • 旬の味を常時提供するための新サービス構築
  • 農業体験マッチングプラットフォーム開発
生産プロセスの改善
  • 牧場のスマート農業化
  • スマート農業による種芋の増産

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