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採択されたのに進められなかった会社から――入金の時期・自己資金・実行する人を、申請前に決める
結論:申請から入金まで1年半かかることもあります。資金は申請前に決めます
補助金は、採択されてから入金までが長い制度です。
採択発表のあとに交付申請があり、交付決定が出てから発注・工事・納品・支払いを済ませ、実績報告をして、確定検査を経て、ようやく入金。
建物を伴う新事業では、交付決定から最長14か月の実施期間があり、申請から入金まで1年半を超えることも珍しくありません。
その間の支払いは、いったん全額を自己資金か融資で立て替えます。ここを申請前に決めていないと、採択されても進められません。
当社がご一緒した中にも、そうなった会社があります。

こんな会社に向いています
- 建物や大きな設備を伴う新事業で、投資が1,500万円を超える
- 「採択されたら安心」と思っている(採択は入口です)
- 自己資金と融資の相談を、申請のあとに回そうとしている
制度のポイント(公募要領より)
| 段階 | 中身 | 目安 |
|---|---|---|
| 申請 → 採択発表 | 審査。新事業進出・ものづくり補助金の例では、締切から採択発表まで約3か月 | 約3か月 |
| 交付申請 → 交付決定 | 採択後に経費の明細・見積を出して審査を受ける。交付決定前の契約・発注は対象外 | 1〜2か月(目安) |
| 補助事業の実施 | 発注・工事・納品・検収・支払いをすべて期間内に終える。支払いは銀行振込(現金・手形・相殺は不可) | 交付決定から14か月以内 |
| 実績報告 → 確定検査 → 請求 → 入金 | 証憑を出し、検査を受け、確定した額を請求 | 数か月 |
| その後 | 事業化状況の報告が5年間。賃上げ要件を満たせないと返還の対象 | 5年 |
※スマホでは表を横にスクロールできます
つまり、投資額のうち補助される分(通常1/2)も、入金されるまでは自分で払っておく必要があります。
2,000万円の投資なら、2,000万円を用意し、あとから1,000万円が戻る形です。
採択されたのに進められなかった事例
広告業。設備・システムの投資1,650万円で採択(補助1,000万円)。その後、事業者の事情で中止。
採択後に、投資を実行する体制と社内の優先順位が変わりました。
小規模の製造・加工の会社。建物と設備の新事業で採択。その後、中止。
建設と設備の支払いを先に立て替える資金と、それを回す人手の見通しが、申請の時点で固まっていませんでした。
どちらも、計画の中身が悪かったのではなく、採択のあとに「お金」と「人」が動かなかった例です。
採択は審査に通ったという意味で、実行できるかはまた別、ということを、こうした会社から学びました。
申請前に決めておく3つのこと
- お金:投資の全額を、いつ、何で払うか。入金までの期間を1年半と見て、自己資金と借入の見通しを申請前に立てる
- 人:誰が発注・工事の管理・支払い・報告をやるか。社長一人で現場も事務も、は止まりやすい。実務の担当を一人決める
- 時期:いつ交付決定が出て、いつ着工し、いつ終えるか。公募の締切から逆算して、実施期間の14か月に収まるか
この3つは、事業計画書に書く数字そのものでもあります。申請前に決めると、計画書の説得力も上がります。
申請前に気をつけたいこと
- 交付決定の前に発注してしまう。待ちきれずに契約すると、その経費は対象外になります。
- 「補助金が入ってから払う」はできません。支払いは実施期間内に自分で済ませる決まりです。
- 採択後の手続きを軽く見る。交付申請・実績報告は、申請と同じくらい手間がかかります。
- 賃上げの約束を忘れる。5年間の報告と、要件未達のときの返還があります。
まずは無料相談で確かめられます
「いつ、いくら立て替えることになるか」は、投資額と計画の時期があれば、申請前にその場で見立てができます。採択のあとで困らないために、ここから始めます。
→ 建物を伴う新事業について詳しくは建物を伴う新事業の補助金、機械とシステムの投資は人に頼る業務の省力化の補助金
→ 制度の概要は新事業進出・ものづくり補助金の制度ページ、公募の日程は補助金の締切一覧
→ 対象になるか・いくらまで・いつ着工できるかを、30分の無料相談でお答えいたします。
当社は中小企業庁認定の経営革新等支援機関・M&A支援機関です。
事業計画づくりから電子申請の伴走、採択後の交付申請・実績報告まで、当社代表取締役の日暮健一(中小企業診断士)がご一緒します。
補助事業のあと5年間続く事業化状況報告は、事業者様からご提出いただく報告です。ご提出のときは、いつでもご相談ください(書類の作成などの作業をお手伝いする場合は別途料金となります)。
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